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ヒプノセラピー(催眠療法)について

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ヒプノセラピー(催眠療法)とは?

日本語でいいますと『催眠療法』です。

心理学においては、『催眠療法』もしくは『hypnotherapy』と表記し、『ヒプノセラピー』というカタカナ表記はしません。

催眠療法には、『催眠暗示療法』、『リラックス催眠療法』、『イメージ催眠療法』があります。

『ヒプノセラピー』とは、一般的には『イメージ催眠療法』の事ですが、鷹宰心理療法所では、他の2つもセラピーの中に取り入れています。

鷹宰心理療法所での『催眠暗示療法』、『リラックス催眠療法』

催眠暗示療法 催眠誘導中に、セラピーの効果をより高める為に、ポイントで暗示を使っています。
リラックス催眠療法 リラクセーショントレーニングや、系統的脱感作法の中で主に使用しています。

詳しくは「その他の心理療法」をご覧下さい。

また、『ヒプノセラピー(催眠療法)』は比較的新しい心理療法で、『認知療法』や『ゲシュタルト療法』などの他の心理療法の概念や、様々なヒーリングテクニックが1つにパッケージングされたセラピーの総称でもあります。


メジャーではないセラピー

心理臨床の先進国である欧米では、カウンセリング手法の一環として退行催眠を用いたセラピーがありますが、退行催眠に特化したセラピーとなりますと、そのほとんどが民間の施設での施術となります。

よくアメリカでは、メジャーだと説明するセラピストがいますが、それは、専門分野に特化した施術についてです。

例えば、催眠技法を学んだ歯科医は、歯科治療の一環として催眠による麻酔を試みるケースはあるようですが、決して患者に対して退行催眠は行いません。

このように専門分野に特化した催眠のみに対しての話なのです。

ではなぜここまで催眠療法がマイナーになってしまったかといいますと、それは心理学の歴史に関係があります。

催眠療法はどちらかといいますと古典的な手法で、盛んに研究されていた時代もありますが、フロイト(Freud,S)が催眠療法を捨て、『自由連想法』を用いるようになった事が大きな転機になりました。

限られた時間の中で、どんなクライエントに対しても一様の結果が出せない、催眠療法よりも、クライエント自身に自由に語らせて、そこから無意識を分析する(『自由連想法』)方が良いと考えた訳です。

この後、臨床の中心は、精神分析から人間主義心理学へと移り、今日では、認知行動療法(CBT)が主流になっています。

ちなみに、現在の日本での臨床心理学は欧米のもと同じです。
つまり、催眠療法が日本でメジャーなセラピーではないという事は海外でも同様だという事です。

ただし、国内外問わず、一部の精神科医や公認心理師(心理専門職)によって、催眠療法は現在も心理療法の効果的な手法の一つとされています。
各療法の特長を吟味し、適応を考えていく事が大切だという事です。


ヒプノセラピー(催眠療法)の特長と問題対策

上で書きましたとおり、決してメジャーなセラピーではありませんが、原因究明においては、今日でも退行催眠は非常に有効な手段であるといえます。

ただ、フロイト(Freud,S)が指摘した問題は、今日でも変わっていません。

鷹宰心理療法所では、その対策としましては、次の2つの方針でセッションをおこなっています。


1.時間を充分にかける。
・ヒプノセラピー(催眠療法)を成功させるには、時間を充分にかけたセッションをする事が有効です。

・ヒプノセラピー(催眠療法)はイメージを用いますので、コツがいります。

・早く馴染める人もいれば、コツをつかむまで時間を要するクライエントもいます。

・そこで、必要なクライエントには、しっかりと時間をかけて、待ちます。

このタイプのクライエントに対して、時間を区切る事は、例えるなら月1回放送される15分の連続テレビドラマを見るようなものです。
慣れた頃に終了になり、また次回も慣れた頃に終わってしまいます。
またこのような状況ですと、時間が気になり、催眠にとって一番重要な、集中力を維持できません。

・充分に時間をかけることは、催眠誘導だけの話ではなく、事前の施術説明やカウンセリング(インテーク面接)においても有効です。

・不安や疑問を取り除いた上で、信頼関係を築き、催眠誘導を行う事が成功率を大幅に高める要因となります。


2.催眠誘導はカウンセリングの一部である。
・上でも書きましたが、フロイト(Freud,S)の指摘どおり、催眠とは公認心理師が施術すれば誰でも一様の効果が得られるものではありません。

・そこで大事になっているのは、セラピーそのものの見立てと計画になります。(ケース・フォーミュレーション)
しっかりとカウンセリングを行い、何の為にセラピーを受けるのか公認心理師とクライエントがお互い理解する必要があります。(治療同盟)
そして、催眠誘導を最適なタイミングで行い、またそれをカウンセリングのリソースにして、問題解決を図っていきます。

・つまり『ヒプノセラピー(催眠療法)』とはカウンセリングに始まり、カウンセリングに終わるセラピーなのです。
しっかりとしたカウンセリングが出来ていないと、いくら催眠誘導がうまくいっても、充分な効果は得られないのです。
特に症状の改善や軽減を目指すセラピーでは、最初のうちは効果が出にくいケースもあり、特にこのカウンセリングに関する部分が大事になります。










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